DRY MOUTH SYNDROME

ドライマウス
(口腔乾燥症)

お口の渇きやネバつき、義歯が合いにくい、食べ物が飲み込みにくい——その不快な症状は「ドライマウス(口腔乾燥症)」かもしれません。原因の多くは日々のお薬や生活習慣にあります。原因に合わせた対応で、症状の改善を目指します。

お口の中の唾液の分泌量が減ったり、唾液が充分にあっても口呼吸や機能の低下によって部分的に粘膜が乾いてしまう状態を、ドライマウス(口腔乾燥症)といいます。65歳以上の方では、おおよそ半数程度が口腔乾燥を自覚しているとされています。当院の見解は、所属するスタディーグループ「WDSC」でこの分野の権威の先生をお招きして受けた講習の内容を要約したものです。

口腔乾燥症とは

お口の中の唾液の分泌量の低下や、唾液が充分にあっても口呼吸や機能の低下により、部分的に粘膜が乾燥することによって生じます。症状としては、一般的な「口が乾く」という感覚に加えて、義歯(入れ歯)が合いにくい・唾液がネバネバする・食物の摂取や嚥下(飲み込み)が困難になるといったものがあります。65歳以上の場合は、おおよそ半数程度が口腔乾燥を自覚しているとされています。

こんな症状はありませんか?

  • 口の中が乾く、カラカラする
  • 唾液がネバネバする
  • 入れ歯(義歯)が合いにくくなった
  • 食べ物が飲み込みにくい、食べづらい

原因

ドライマウスの原因は、大きく次の3つに分けられます。

  1. お薬
  2. 体質・習慣
  3. シェーグレン症候群に伴うもの

何と、原因の約8割はお薬です。残りの2割弱が体質などによるもの、数パーセントがシェーグレン症候群に伴うものとされています。つまり、多くの方は服用しているお薬や生活習慣を見直すことで、改善が期待できるということです。

どのような薬が影響するの?

口の渇きを起こしやすいお薬には、次のようなものがあります。いずれも身近な治療で処方されることの多いお薬です。

  • 抗コリン剤……代表的なのは、胃潰瘍などの薬に含まれます。
  • 抗ヒスタミン剤……アレルギーの治療に用いられます。花粉症でも処方されます。
  • 利尿剤……尿を出す薬です。
  • 筋弛緩剤……筋肉の緊張を緩和する薬です。肩こりの場合にも処方されます。
  • 睡眠薬
  • 精神安定剤

なお、これらによる口の渇きは、年齢とはあまり関係ないとされています。

重症度の見方

お口の中を見たときに、舌の上から下、そして口蓋(上あごの天井)にまで唾液が見られるのが正常な状態です。これに対して、舌の下にまで唾液がみられない場合は重症と考えられます。

セルフチェックの目安

舌の下に唾液がたまっていない、お口全体がしっとりしていないと感じる場合は、口腔乾燥が進んでいる可能性があります。気になる症状がある方は、一度ご相談ください。

どうやって治すの?

ドライマウスの治療は、原因に合わせて次のような対応を組み合わせて行います。

  1. 原因となる薬がある場合……主治医と相談して、中止するか、休薬するか、減量するかを検討します。
  2. 口呼吸への対応……耳鼻科とも相談しながら、口腔周辺の筋肉を強化します(「パタカラ」などの口腔筋機能トレーニングも有効です)。
  3. 生活習慣への対応……嗜好品(お酒・タバコ)を減らし、規則正しい生活を心がけます。
  4. 薬剤による治療……漢方薬や、サリグレン・エボザックといったお薬による治療を行います。
  5. 保湿成分を補充……「絹水」や「オーラルウェット」(いずれも商品名)などで、お口の中を保湿します。

原因となる薬の自己判断での中止は禁物です

お薬が原因と考えられる場合でも、勝手に服用をやめると、もともとの病気の治療に影響が出ることがあります。必ず処方している主治医と相談のうえで、中止・休薬・減量を検討してください。

使うお薬

西洋薬

塩酸セベメリン(商品名:サリグレン、エボザック)を用います。結構強力なお薬のため、副作用が起きないように監視する必要があります。胃液の分泌が多くなったり、汗をかきやすくなったりすることがあります。なお、保険適応はシェーグレン症候群のみです。

漢方薬

漢方薬は西洋薬の使用基準とはまったく異なり、「証(しょう)」を判断してから処方します。すべて保険適応外です。主に次のようなものを使用します。

漢方薬(番号)位置づけ・特徴
白虎加人参湯(34番)薬剤性の場合の第一選択。
五苓散(17番)「証」に応じて用います。
十全大補湯(48番)甘草を含むため、副作用に注意して用います。

お口の渇きでお悩みの方へ

ドライマウス(口腔乾燥症)は、原因を正しく見極めることで改善が期待できます。お口の渇き・ネバつき・義歯の不適合・飲み込みづらさなど、気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

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お口の渇きが気になる方は、ご相談ください

ドライマウス(口腔乾燥症)は、原因に合わせた対応で改善が期待できます。まずはお気軽にお問い合わせください。

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