SINUS LIFT & SOCKET LIFT

ソケットリフト・
サイナスリフト

上顎の奥歯は、抜歯後に骨が薄くなりやすくインプラントが難しいことがあります。骨を作る技術「ソケットリフト」「サイナスリフト」により、以前は埋められなかった部位にもインプラントが可能になっています。

上顎の奥歯は、抜歯によって骨が薄くなってしまう場合が多く、インプラントを埋めるための十分な骨の厚みが確保できないことがあります。さまざまな骨を作る技術の進歩により、現在ではそのような場合でもインプラントを埋められるようになっています。当院では「ソケットリフト」「サイナスリフト」といった骨造成を行っています。

Q.上顎で骨が薄いときはどうするのですか

A.上顎の奥歯の骨はかなり個人差があります。

上顎の奥歯(大臼歯相当部)の上は上顎洞と言う空洞が存在しています。これは副鼻腔の一つです。その部分に、歯が埋まっている時はそれなりに骨が有ったはずですが、歯を抜いてしまう事により、骨が薄くなってしまう場合が多いです。つまり奥歯の垂直的な骨の厚みが少なくなってしまうのです。実際には骨の高さが1ミリ程度のペラペラになっている人から2センチ以上ある人まで様々です。では、インプラントをするには、どれくらいの骨の厚さが必要なのでしょうか。理想的には8ミリ以上で、出来ることなら1センチほしいです。でも、前述したように、そうでない人も沢山おられます。以前なら、その様な場合はインプラントはできないでした。しかし、色々な骨を作る技術の進歩により、現在では埋められるようになっております。

上顎奥歯の骨の厚みが充分にある状態の解説図。上顎洞(空洞)までの骨の幅が厚いため、インプラントを埋めても上顎洞を突き抜けない
骨の厚みが充分にある場合:インプラントの長さより骨が厚く、突き抜けない
上顎奥歯の骨の厚みが薄い状態の解説図。上顎洞(空洞)までの骨の幅が薄いため、インプラントを埋めると上顎洞を突き抜けてしまう
骨の厚みが薄い場合:インプラントの長さより骨が薄く、突き抜けてしまう

ソケットリフト

上顎の骨が5ミリ以上8ミリ以下程度の場合には、図の様にインプラントを埋めるために開けた穴から人工骨を挿入して骨の幅を増す方法。実際には上顎洞内にまで及ぶ穴を開けるわけではなく、寸止めをし、専用器具を使用して人工骨と共に上方に押し上げます。この方法の場合、あまりにも薄い骨には適しません。又、術後腫れる事はございません。

ただし、このソケットリフトで上手く行かない場合もあります。その場合には、サイナスリフトを行う必要があります。

ソケットリフトの術式を示す解説図。インプラントを埋めるために開けた穴から上顎洞内に人工骨を挿入し、上顎洞底を押し上げる
ソケットリフト:開けた穴から上顎洞内に人工骨を入れて骨を増やす

サイナスリフト

上顎の骨が5ミリ以下になった場合に用いる方法。図の様に、横の骨から窓を開けて、人工骨を入れます。骨の厚みが3ミリ以上でインプラントがしっかり留まりそうな場合は同時にインプラントを埋め込みます。しかし、それ以外の場合は、人工骨を入れるのみとして、半年後にインプラントを埋めます。ただ、この方法は腫れる場合が多いです。

2018年現在では、このサイナスリフトも、横に穴を開ける方法は殆ど行わなくなりました。ソケットリフトの様にインプラントを埋める穴から器具を入れて上顎洞粘膜を挙上する方法を採用しています。これをサイナスリフトのクレスタルアプローチと呼びます。この方法の場合、術後の腫れがほぼ有りません。ただし、インプラントの直径が4ミリ以上でないと器具が入らない為にこの方法は使えません。又、マイクロスコープを併用して行う必要があります。

サイナスリフトの術式を示す解説図。横(側方)の骨に窓を開けて、上顎洞内に人工骨を入れる
サイナスリフト:横の骨から窓を開けて上顎洞内に人工骨を入れる

サイナスリフト実際の画像です。

ピエゾサージェリーと言う強力超音波切削器具により、上の奥歯の上方の骨を削ります。

専用器具で、注意深く、上顎洞内の粘膜を剥離拳上します。破かない様にそーーっと

補填材を填入します。そして、縫合して終了。重要なのは、骨に穴を開ける位置と切開線とはなるべく離すことです。1センチは欲しいです。

サイナスリフト実際の手術写真。ピエゾサージェリー(超音波切削器具)で上の奥歯の上方の骨を削っているところ
ピエゾサージェリーで上顎奥歯の上方の骨を削る
サイナスリフト実際の手術写真。専用器具で上顎洞内の粘膜を破かないよう注意深く剥離・挙上しているところ
専用器具で上顎洞内の粘膜を注意深く剥離・挙上する
サイナスリフト実際の手術写真。剥離・挙上した上顎洞内に補填材(人工骨)を填入したところ
挙上した上顎洞内に補填材を填入し、縫合して終了

この記事の執筆者

久保倉 弘孝(歯科医師・医療法人社団:敬友会理事長)

1986年に小机歯科医院を開設。K.SRCT(久保倉式スーパー根管治療)考案者。ICOI国際インプラント学会指導医(Diplomate)、歯科医師臨床研修 指導歯科医。

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ソケットリフト・サイナスリフトにより、骨が薄い部位でもインプラントが可能になる場合があります。まずはお気軽にお問い合わせください。

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