「インプラント治療を受けたいけれど、自分は受けられるのだろうか?」と不安に思われる方は少なくありません。インプラントが難しい・できないケースには、持病やお薬といった全身的な理由と、お口の状態による理由があります。ここでは、よくいただくご質問にお答えする形でご説明します。
インプラントできる?できない?
Q.インプラントが出来ない人っていますか?
A.いらっしゃいます。それは特定の持病が有る場合や、特定のお薬を飲んでいたり注射を受けている場合です。
ビスフォスフォネートと言う薬の投与を受けている方。このお薬は骨粗しょう症の方や乳がん等の方が服用または、注射の投与をされています。この薬は骨の代謝に影響を与えますので、これを投与されている方にインプラントの様な骨に侵襲のある手術を行うと骨が壊死してしまう事が5~10%あるそうです。
重度の糖尿病がある場合で口の中の管理が悪い場合、心臓に人工弁等を設置して有る様な、感染に対して非常に弱い方。成長期にあるお子様 (歯並びを治す場合に用いるインプラントは除く)歯磨きの出来ない人 身体の麻痺等で歯ブラシを当てる事が不自由な場合も含みます。
インプラントが適応外となる主なケース
- ビスフォスフォネート(骨粗しょう症・乳がん等の治療薬)の投与を受けている方
- 重度の糖尿病があり、口の中の管理が悪い場合
- 心臓に人工弁を設置しているなど、感染に非常に弱い方
- 成長期にあるお子様(歯並びを治す目的で用いるインプラントは除く)
- 歯磨きができない方、身体の麻痺等で歯ブラシを当てることが不自由な方
以前は、上記に加えて、インプラントを埋める部分の骨の厚いや薄い等の問題がありましたが、現在ではその問題はクリアされており、出来ない事はございません。
インプラント 簡単?難しい?
A.あります。簡単な場合ですと、切開も全く不要なので1本5分で完了の場合もあります。
難しい場合ですと、骨作りからしなければならないので1年以上の準備期間が必要な場合があります。又、部位的には一般的には下顎の奥歯のインプラントはそれほど難しい場合は少ないです。審美的に難しいのが上顎の前歯。特に笑うと歯茎が見える若い女性は非常に難しい場合が多いです。そして、偶発事項が多いのが下顎の前歯のインプラントです。骨が薄い上に、骨の内側に舌下動脈またはオトガイ下動脈が有るからです。この部位のインプラントは一番、慎重に行う必要があり、術中のCT撮影が必須になります。
部位による難しさの目安
- 下顎の奥歯:それほど難しい場合は少ない
- 上顎の前歯:審美的に難しい(特に笑うと歯茎が見える若い女性は難しい場合が多い)
- 下顎の前歯:骨が薄く、内側に舌下動脈・オトガイ下動脈があるため偶発事項が多く、最も慎重さが必要。術中のCT撮影が必須
インプラントでお困りの方へ
「持病やお薬があるけれど受けられる?」「自分の場合は難しいケース?」など、不安な点はお気軽にご相談ください。お口の状態や全身の状態を確認し、適応の可否を含めて丁寧にご説明します。
この記事の執筆者
久保倉 弘孝(歯科医師・医療法人社団 敬友会 理事長)
1986年に小机歯科医院を開設。K.SRCT(久保倉式スーパー根管治療)考案者。ICOI国際インプラント学会指導医(Diplomate)、歯科医師臨床研修 指導歯科医。
※当ページの情報は一般的な歯科知識の提供を目的としており、個別の診断・治療に代わるものではありません。お口の気になる症状はかかりつけ歯科医にご相談ください。