CEREC

セレック
(CAD/CAMによる白いセラミック修復)

セレック(CEREC)は、白いセラミックの被せ物・詰め物をコンピューター制御で即日作製するシステムです。型取りも仮歯も不要。金属アレルギーの心配がなく、銀歯を自然な白さに替えられます。

セレックシステムは、白いセラミックの被せ物を、機械で短時間に削り出して作製するCAD/CAM治療です。従来は粘土状の材料による型取りが必要でしたが、セレックなら数秒の口腔内スキャンだけ。当院では2015年頃から導入し、ソフトウエアのバージョンアップを重ねながら、神奈川県内トップクラスの実績を重ねてきました。

セレックシステムって何?

セレックシステムは、現在は米国の企業が提供していますが、もともとドイツで開発されたシステムです。歯に被せるモノは歯科技工士さんによる手作りであったものを、機械的に短時間で作り出してしまうシステムです。

当院ではこのセレックシステムを導入して2021年現在、6年余りが経過しました。この間に多くの患者さんの治療を行ってきました。その間に、ソフトウエアのバージョンアップが頻回に行われ、当院ではその度にバージョンアップをしてまいりました。それにより従来より更に精密にできるようになってまいりました。そして今では歯科治療には無くてはならない治療機器の一つです。

セレックで作製した白いセラミックの被せ物(クラウン)。金属を使わない自然な白さの修復物
セレックで作製した白いセラミック修復物(イメージ)

セレックとは

この「セレックシステム」では、従来の歯科治療のように、歯型取りをするため、どろどろの粘土状の物をお口に入れ、数分間もじっとお口を開いたまま微動だにせず、我慢する必要は全くありません。

数秒お口の中の動画を撮るだけで、本物の「歯のかぶせもの」ができてしまうからです。しかも、今まででは、考えられないくらいの精度があります。映画のような世界が、あなたの目前に広がります。このような感動体験を、私たちと一緒にしてみませんか?きっと、今までの歯科治療のイメージが変わるはずです。

歯とセラミックスが合体して一体化します

今までの金属による被せ物は歯にはほとんどくっつきませんでした。それはセメントと金属が接合しないからです。ですから、金属が外れると、その中は虫歯になっている事が多いのです。

しかし、セラミックスは、セメントと強固に接着します。また、セメントは歯にも強固に接合します。つまり、歯とセラミックスはセメントを介して一体化するのです。

こんな方におすすめです

「短時間」「高耐久」「経済的」「審美性」など、優れたメリットのあるセレック治療は、このような方におすすめです。

セレック治療がおすすめの方

  • 治療に、時間をかけたくない方
  • 白くてきれいな歯を、希望される方
  • 銀歯を、自然な白さのものに替えたい方
  • 金属アレルギーを、お持ちの方
  • 治療費用を抑えて、審美歯科治療を受けたい方
  • 高精度な治療を、希望されている方
  • 再度虫歯になりたくない方

セレック治療の7つの特徴

特徴1 治療時間が短い! 即日終了!

最初にお口の中を見せていただき、その後1回の通院で被せ物をセットできるため通院の手間もありません。1本あたりの治療時間は1時間から1時間半で修了してしまいます。

特徴2 ビデオで型取り!

型取りはビデオカメラで撮影をするだけです。従来からある粘土のような型取りは不要で、苦しさは全くありません。

特徴3 仮の歯が不要! しみない!

仮の歯はどうしてもしっくりこなかった経験はありませんか?そして、仮の歯を外す時の痛み、そして本物を付ける時に滅茶苦茶しみる。そんな事はありません。麻酔が効いている間に全部終了してしまいます。

特徴4 高品質なセラミックブロックで作製されるから高耐久!

規格生産されたセラミックブロックを使い精密加工するため、とても高い耐久性を持ちます。15年後の残存率を調べた臨床研究によれば、通常の治療では約68%なのに対し、セレック治療は約93%と非常に高い結果を出しているのです。ただし、後述しますが、一番奥の奥歯には使用を避けた方が無難です。

特徴5 院内での製作なので経済的!

当院のセレック治療では修復物を院内で歯科技工士が作製するため、歯科技工所等に依頼することがありません。人件費を削減できるため、比較的リーズナブルにご提供できるのです。

セレック治療の費用

  • インレー(一部分の被せもの):85,000円(税込)
  • クラウン(完全に被せるタイプ):85,000円(税込)

特徴6 上質なセラミックを使っているからきれい!

金属ではなく上質なセラミックを使っているので、自然で美しい見た目を実現できます。もちろん金属アレルギーの心配もありません。ハイクオリティーなセラミックブロックを使っています。天然歯とほぼ同じ強度のため、噛み心地がとても自然です。また生体親和性もあり、身体に負担をかけません。審美性・身体への影響ともにご満足いただける素材です。

セレックで使用する高品質なセラミックブロック。ドイツの工場で規格生産された均一なセラミックの塊
高品質なセラミックブロック

特徴7 強度はイーマックスの方が高い

セレックの欠点は、強度がイーマックスよりも劣る点です。よって一番奥の奥歯の様に力がかかる歯には使用しない方が良いです。また、光の透過性が高いので前歯に使った場合、内面の色が透けて見れる場合がありますので、使わないほうが良い場合が多いです。あと、長年行ってきた経験によると、経年的物性の劣化はありそうです。つまり時間の経過により割れやすくなるようです。

セレック 5つの治療ステップをご紹介します

1日でセラミック治療が完了するセレック。具体的には、どのようにして治療が行われるか、その5つのステップを具体的にご紹介します。

まずは、セレックシステムの利点・欠点、治療費用について、時間を取り、ご説明します。十分ご理解頂いた上で、治療を受けて頂きたいと思います。

step1 マイクロスコープによる精密な歯の形成

当院の治療は、14台のユニット全てに、ドイツ、カールツァイス社のマイクロスコープが装備されています。虫歯等の部分を削る治療もマイクロスコープにより8倍程度に拡大をして行います。肉眼で歯を削るよりも大幅に精密です。

step2 歯を削った後 3Dカメラで口腔内を撮影します

治療する患歯を削った後、従来の型取りをする際の不快感を味わうことなく、青色LED 3D光学カメラを使用して患歯を撮影(スキャン)するだけ。わずか数秒、これだけの作業で患部の歯列が目の前のモニター上に再現されます。

※症例によっては従来の型取りを必要とする場合がございます。

step3 コンピューターの3D画像上で 修復物を設計します

モニター上であらゆる角度から、咬み合う部分や形を微調整し、理想的な形にしていきます。設計後、ご用意してあるさまざまな色のセラミックブロックから、最も適した色のブロックを選びます。

step4 ミリングマシンが設計データをもとに加工します

ミリングマシンと呼ばれる機械が、コンピューターで設計されたデータをもとにドイツ製のセラミックブロックを削り出し、チェアサイドで、みるみるうちに精度の優れた修復物を加工・作製していきます。削っている間は、約15分、そばでご覧頂けます。

step5 口腔内へセットして治療完了です

10年間で90%以上の残存率を実現するCERECシステム。削り出されたセラミック修復物を口腔内へセットします。これですべての治療が完了となります。

セレックQ&A ご質問にお答えいたします

Q:セレックと銀歯との違いは何ですか?

A:セレックは銀歯の治療とは考え方が根本的に異なります。銀歯で代表される金属による治療ですが、基本的には金属とセメントは接着しませんので、金属の被せ物は歯と嵌合(かみ合わさる)させる事によってくっついています。ですから、外れる事が多々有るのです。又、外れるに至らなくても、内部のセメントが崩壊して銀歯の下にまた、虫歯になってしまうのです。つい最近まではこれしかなかったのが現状です。しかし、セレックの様なシステムの出現とセメントの進化によって、大きく考え方が換わりました。セレックの様な長石系のセラミックはレジン系セメントと非常に良く結合します。また、レジン系セメントは歯ともしっかりと結合します。つまり、セレックはセメントを介して一塊にできるのです。これをモノブロック化と呼んでいます。つまり繋ぎ目が殆ど無くなる訳ですので、金属の内面に出来るような2次虫歯にはなりにくくなります。

Q:セレックは治療を行う歯科医師によって、差は有りますか?

A:セレックは銀歯と考え方が大きく異なります。つまり銀歯の延長線上で治療を行うと、トラブルは多発すると思われます。接着を意識した歯の削り方や、セメントの扱い方が重要だからです。又、セラミックの厚みを均等にする必要がありますので、マイクロスコープで拡大をして精密に歯を削る必要があります。又、経験や症例数も当然ながら、治療の良し悪しに関係してきます。セレックのセラミックブロックを販売しているシロナデンタルシステムによりますと、小机歯科は神奈川県内ではトップクラスの実績だそうです。

Q:セレックは精密性に劣ると聞きましたが、どうですか?

A:扱う歯科医師によります。セレックのコンセプトを良く理解し、スキャンも丁寧に行えば、精密度は技工士さんが作った金属の被せ物がよりも勝ります。実際に歯科医院で型を採って技工所に出しているジルコニアの被せ物も技工士さんが模型をスキャンしてセレックの様な技工用のミリングマシンで削り出しています。つまり構造的には同じなのです。

Q:セレックは歯を多く削ると聞きましたが、どうですか?

A:セレックはセラミックですので、ある程度の厚みが必要です。しかし、歯とセレックはセメントを介して一体化しますので、問題はありません。

Q:セレックはセメントが重要なのですか?

A:セレックはセメントと歯が一体化する事が最重要です。よって、セメントが鍵を握っています。セレック側には、シランカップリングと接着物質MDPを含む前処理が必須です。又、歯の方にはセルフエッチングプライマーの塗布が欠かせません。それらの処理により接着効果が発揮されます。金属の被せ物にこの様な処理をしてもそれほど接着効果は高まりません。

Q:セレックシステムに種類は有るのですか?

A:セレックシステムは30年前から有ります。その間に数世代のモデルチェンジが有りました。現在はセレック4となっています。セレック3との大きな違いは、セレック4になり、歯のスキャン(読み取り)はビデオ撮影になりました。それまでのセレック3は静止画でした。このビデオになった事で精密性は大きく進歩したと言われています。そして、ソフトウエアのバージョンにより精度も変わってまいります。

Q:セレックで 連結冠やブリッジに適応できないのはなぜですか?

A:セレックのシステムでセレック(長石系セラミック)ブロックで削り出せるのは、単独の冠(クラウン)のみです。しかし、セレックシステムではイーマックスブロックも削り出せます。その場合には、症例を選べば、ブリッジも作る事が出来ます。ただ、イーマックスは電気炉に入れて焼く必要がありますので、時間がかかってしまうのが難点です。

Q:銀歯ができない部分にセレックはできますか?

A:銀歯は基本的には、歯には接着しませんので、嵌合(はまり込む事)が重要です。よって高さの無い歯に銀歯を被せても、直後に外れてしまう事が多いです。よって、仕方なく歯の中の神経を取って、そのスペースを利用して杭の様に金属の土台を立てて、被せる事をします。これをしますと、土台の金属がクサビとなり歯の根が折れてしまう事があります。セレックの場合は、はまり込む必要は有りません。接着できる面積があればOKです。よって神経を取らないでも治療ができる事が多いのです。

Q:セレックは即日終了するのですか?

A:当院では原則、即日終了いたします。そうしなければこのシステムの良いとこが生かせないからです。神経が有る歯の治療の場合、麻酔をしてから装着までが45分程度ですので、麻酔が切れる迄に終了してしまいます。型を採って仮歯を作って次回に被せ物を装着する場合、仮歯を外すのも痛いですし、仮歯のセメントを完全に除去する事も困難です。その様な不快感が無いのがこの治療の特徴です。

Q:セレックで出っ歯は治せますか?

A:被せ物で、歯の出っ張りを治す事は出来なくは無いですが、お勧めしません。矯正治療で治す方がよいです。

Q:セレックの治療は1日で終わるのですか?

A:はい。1日と言うより、1時間〜1時間半で終了します。つまり麻酔が切れるまでに終了をしてしまいます。仮歯も要りません。

Q:セレックって何ですか?

A:ドイツのシーメンス社により開発されたシステムです。現在ではシロナデンツプライが開発・販売を行っています。

Q:セレックはいつ頃できたものですか?

A:1985年に開発されて、30年以上の歴史が有ります。PCの発達と共に精度も向上しました。現在では、クラウン(被せ物)を作るのに7分から15分程度で出来ます。

Q:セレックはどうやって作るのですか?

A:セレックはCAD/CAM装置の一つです。コンピューターでデザインをして、コンピューター制御された機械で作り出します。具体的には、虫歯等を削り取った歯の周辺の映像を専用のビデオカメラで撮ります。そして、反対側の歯の映像も撮ります。そして最後に咬み合わせた映像を撮ったら終了です。あとは、歯科医師か歯科技工士がパソコン上でデザインをします。それが出来上がりましたら、ミリングマシンにデータを送信します。そのデーターにより、マシンがセレックブロックと言うセラミックの塊から冠を削り出します。最終的には歯科技工士が研磨をして出来上がりです。このスキャニングから出来上がりまでは20分〜30分です。これは驚異の速さです。

Q:セレックは施設による差はありますか?

A:セレック自体は、機械が削り出します。同じ機械と同じソフトでしたら、同じもののはずです。しかし、セレックの機械にも世代が有ります。又、ソフトにもバージョンが有ります。実は、それによる差が相当有るのです。しかし、最も重要なのは、セレックを行う歯の削り方です。当院では、必ずマイクロスコープを見ながらで歯を削ります。セラミックは金属と違って、厚みがある程度必要になってまいります。そのため、肉眼でこの治療を行った場合、割れたりするトラブルが多くなると思われます。

Q:セレックの良いところは何ですか?

A:何といっても、治療スピードが速いことです。麻酔が効いている間に治療を終了できます。奥歯に被せ物を作るのに、従来の銀歯の場合は何日かかかりました。その間は仮歯で過ごして頂くのですが、この仮歯の間にも咬み合わせの変化を起こしてしまうのです。具体的には奥歯を2本一遍に削って被せるような事をすると、適切な仮歯を入れていたとしても咬み合わせは下がる傾向があるといわれています。咬み合わせが下がると、顎関節症の様な顎が痛いといった症状を起こしやすくなります。このセレックの治療ですと1時間半程度で終了しますので、咬み合わせに与える影響は無いのです。また、神経の有る歯で銀歯の治療の場合、仮歯を外すのにも麻酔が必要ですし、仮歯用のセメントが歯の方に残るのも問題です。しかし、セレックはその様な事は有りません。

Q:セレックは割れる事が有りますか?

A:セレックの硬さは歯と同程度です。そのため割れる事も無くはありません。当院のデーターでは割れる率は数パーセント程度です。ただ、割れるセレックの多くは、一番奥の歯の場合が多いです。そのような理由から、当院では一番奥の歯の場合はセレックと同じ方法で出来るイーマックスをお勧めする事が多いです。

Q:セレックのアレルギーはありますか?

A:金属イオンの放出は有りません。よってアレルギーの元になるタンパク質も形成されませんので、アレルギーは起こらないと考えられています。

Q:セレックのセラミックは何ですか?

A:長石系のセラミックです。ガラス成分を多く含みますので、透明感が有ります。

Q:セレック治療の所用時間はどれくらいですか?

A:トータルで1時間〜1時間半です。

Q:セレックは乳歯に出来ますか?

A:理論的には不可能ではないですが、歯を削る量や接着性を考えると使いません。なお、乳歯の白いかぶせ物はジルコニアの乳歯冠で行う事が出来ます。

Q:セレックの耐久性はどうですか?

A:吸水性も有りませんし、歯とセメントを介して一体化しますので、外れる事は1000本の治療を行いましたが、1例もございません。割れる確率は当院のデータで数%です。ただし、経年変化による破折はありえそうです。

Q:セレックは錆びますか?

A:絶対に錆びません。

Q:セレックは金属の被せ物の様に外れたりしますか?

A:外れたケースはございません。欠けるケースは数%強有ります。

Q:セレックは前歯にも出来ますか?

A:出来ないことはありません。しかし、審美的には多少の見劣りがします。艶の問題と、透明性が高いので歯の内部の色を映しこむからです。前歯に1本だけセレックの冠を入れると目立つ場合がありますので、イーマックスやジルコニアを使った方が審美的にはより良いです。

Q:セレックは何でくっつけるのですか?

A:クラレノリタケで開発されたセメントを使います。このセメントは歯とセレックの両者に非常に良く接着します。このセメントが無ければセレックの治療は出来ません。金属を接着させる様なセメントを使った場合は、脱落があり得ると思います。

Q:セレックは火葬で残りますか?

A:火葬の温度である800〜1200度ではセレックは溶けてしまうと予想されますので、残らないと思います。ちなみにインプラントは残ります。

Q:セレックは虫歯に再度なりにくいと聞きましたが、どうしてですか?

A:銀歯にした歯が内面で虫歯になっていたと言う話は良く聞きます。それは基本的に金属は歯に接着しないからです。セメントを使うと多少は接着はしますが、多くは嵌め込む「嵌合(かんごう)」の概念なのです。よって最初は良いのですが、徐々に金属の嵌め込んだ部分が緩み動き出します。それによりセメントも溶解してゆくのです。そしてその隙間から細菌が侵入し、再度虫歯になってしまうのです。

Q:セレックは酸でとけますか?

A:セレックは酸で溶ける事は有りません。当然ですが虫歯菌にやられることもありません。

Q:セレックは日本の技術ですか?

A:残念ながら日本の技術ではありません。ドイツ発の技術です。日本の医療制度ではこの様な革新的な技術は生まれません。

Q:セレックは入れた後にしみますか?

A:虫歯が神経に近かった場合にはしみる場合があります。一般的には金属よりもセラミックの方が熱伝導性が悪いのでしみにくいです。

Q:セレックにも種類が有るのですか?

A:セレックは長石系のセラミックのブロックです。この他にも同じ機械でブロックを変えるだけで他の種類のセラミックの冠を作る事ができます。具体的には二珪酸リチウムのイーマックスやジルコニアです。

Q:セレックは型を採らないと聞きましたがどうやるのですか?

A:ビデオを、専用の口腔内カメラで撮影するだけです。

Q:セレックのスキャニングは苦しいのですか?

A:一つの被せ物でしたら、両隣のビデオ記録と反対側の歯との噛み合わせの撮影だけですから、苦しくありません。

Q:セレックは3Dプリンターの様な物で作るのですか?

A:3Dプリンターは積層して行きますがセレックは逆にブロック状の個体を削ってつくります。歯型の模型の様な物は3Dプリンターで作る事ができます。

Q:セレックより良い被せ物や詰め物はありますか?

A:セレックと同じ機械で削れる「イーマックス」の方が強度が高いのと、審美性が良いです。ただし、イーマックスは窯に入れて20分程度焼かなければなりません。1日で終了はしますが、セレックより1時間ほど余計に時間がかかります。

Q:セレックとジルコニアは違うのですか?

A:同じセラミックの仲間ですが、ジルコニアにはガラス成分が含まれません。ジルコニアは非常に硬く、割れる事は殆どありません。しかし、最大の欠点は現行の歯科用の接着剤ではほぼ付きません。つまり金属と同じような性質を持っています。ただ、ジルコニアは白い色をしています。しかも透明度があまりありません。そのため歯の中身の色が透けて見えない特徴がありますので、神経をとってしまってあり、変色している様な前歯を被せる治療に向いています。

Q:セレックとイーマックスは違うのですか?

A:イーマックスは同じセラミックの仲間で、長石系のセレックとジルコニアの中間の性質を持ちます。つまり硬さも中間です。ただ、歯科用の接着剤とは非常に強固に接着します。また、審美性もとても良く、特に力がかかる一番奥の歯には最適です。前歯に被せるような治療をすると多少の光透過性が有るので、内面の色が透過して青っぽく見える事があります。ただし削り出すブロックの改良によりその様な事も少なくなってまいりました。

Q:セレックの詰め物はどうですか?

A:インレータイプです。当然できますが、被せるクラウンと違って削り出しが複雑になります。専門的にはMODというような構造は向かない場合が多いです。隣り合う歯との隙間の調整が難しくなるのです。

Q:セレックは焼くのですか?

A:一般的には焼きません。しかし、焼く事も出来るようです。

Q:セレックはマイクロスコープでの治療が必要ですか?

A:必須と思っています。なぜならば、金属の場合は冠の厚みにムラが有ってもそれほど割れるような問題は起こりません。しかし、セラミックはセメントと結合して強度を発揮する事もあり、冠の厚みは均一である必要が有ります。つまり精度を要求されるのです。それにはマイクロスコープを使うしかありません。

Q:セレックブロックって何ですか?

A:セレックの冠等の元になる塊の事です。均一なセラミックです。ドイツの工場で生産されています。

Q:セレックは保険のCAD/CAM冠と何処が違うのですか?

A:健康保険にも白い冠が有ります。しかし、それはセラミックと言うよりプラスチックです。専門的には「コンポジットレジン」というものを固めたモノです。セレックの研磨をした後に、この保険適応のCAD/CAMを研磨してみると硬度の違いがはっきり分かります。CAD/CAMはとても柔らかいのです。また、このCAD/CAM冠の欠点は外れる事に有ります。あるデーターによると脱離する確率は1割弱。そして、その脱離は政府の統計から推察すると装着後2年以内に起こっています。

Q:セレックの冠が欠けてしまいました。やり直しは出来ますか?

A:セレックは欠ける事が1%程度有ります。しかし、欠けた部分以外は、接着剤で歯と強固に接着していますので、中で虫歯になっている確率は非常に低いです。なので、やり直しをすれば歯の性能は落ちないのです。しかし、金属の冠が外れた場合などはセメントが失われて外れていますので、中で虫歯が大きくなって神経(歯髄)を取らざるを得ない場合もあります。つまり歯の性能は落ちてしまうのです。

Q:セレックは一度に沢山の歯の治療が出来ますか?

A:技術的には可能です。酸で広範囲の歯が溶けてしまう拒食症の様な場合は一度に行う場合も有りますが、丸一日かかることもあります。通常は1歯か2歯ずつの治療となります。

Q:セレックが欠けた物を飲み込んでしまいました。大丈夫でしょうか?

A:便に排泄されますから大丈夫です。万一飲んでしまっても、口の中に使っている物ですので、おなかの中で悪さはしません。

Q:セレックは歯科技工士が操作するのでしょうか?

A:歯科医師又は、歯科技工士が操作をします。

Q:セレックは平たい歯にも治療が出来ますか?

A:出来ます。奥歯の様に歯の高さが無い場合は被せられないので、歯の中の神経(歯髄)を除去してその中にアンカーを打ち込むような感じにしないと治療できませんでした。これは金属の話です。しかし、セラミックは被せる様にしなくても歯に接着しますので、平らな歯にも接着できます。よって神経を取らないでも治療ができるようになりました。これはセレックやイーマックスの本当に優れたところです。

Q:セレックの歯の削り方は独特なのですか?

A:セラミック専用の歯の削り方が有ります。金属と同じような歯の削り方をしますと、セレックは欠けてしまったりトラブルが生じます。

Q:セレックが欠けてしまいました。以前スキャニングしたデータで作り直す事は出来ますか?

A:残念ながら使えません。セレックは接着剤で強固に歯と接着していますので、歯から分離をする事が不可能なのです。つまり、金属の様に丸ごと外れる事はないのです。欠けてしまった場合ですが、欠けた面積が少しでしたらコンポジットレジンで補修をします。しかし欠けた面積が大きい場合は、欠けてなく歯に接着している部分を削り取って、再度スキャニングをして作り直します。

Q:セレックはザラザラしますか?

A:ザラザラしません、ツルツルです。しっかり研磨をしますので、ザラザラする様な事はございません。

Q:セレックは金属の様な味がしますか?

A:しません。金属で被せた場合、何か金属の味がするといったご意見をいただくことがあります。ただ、味として感じるほどのイオンの溶出は無いと思います。セラミックの場合は金属イオンの溶出は全くありませんので、その様な心配はありません。

Q:セレック治療に、上手い下手はありますか?

A:歯の削り方や、接着方法によりセレックの予後は大きく異なります。マイクロスコープを使って精密に虫歯の部分を削り取り、均一な厚みを得る事が非常に大事です。また、セレックを接着させるセメントの種類と操作も予後に影響を与えます。

Q:セレック治療が受けられる歯科医院は日本にどれくらい有りますか?

A:お住いの地域により差が有りますが、おおよそ全歯科医院の4%程度の様です。

Q:セレック治療の場合、反対側の歯には影響が有りますか?

A:影響は有りません。金属よりも反対側の歯に対して優しいです。

Q:セレックにはシランカップリング材が必要と聞きましたが、それは何ですか?

A:人間の歯は有機物です。無機物であるセラミックを接着剤で接合するために使います。つまり接着を補助する物質です。実際には、セラミックの内面に塗布をして、接着を強化します。セラミックの治療には無くてはならない物のひとつです。尚、このシランカップリングは産業界では無くてはならない物資の様です。

Q:セレックでブリッジを作ることはできますか?

A:強度的に作る事が出来ません。という理由からか、ブリッジを作れるようなブロックはセレックには存在しません。セレックの機械で扱う事ができるイーマックスと言う素材はブリッジを作る事が可能です。しかし、咬む力が強い方の場合は向かない場合が有ります。

Q:セレックで連結をした冠を作ることはできますか?

A:歯周病で歯が動揺する場合は、連結をした冠を作り歯の動揺を軽減する事が有りますが、セレックでは不可能です。

Q:セレックでインプラントの上部構造を作ることができますか?

A:作る事は出来ます。ただ、できればインプラントの上部構造専用ブロックのあるイーマックスで作った方が、強度も有りますし、歯ぐきの粘膜と当たる部分もセラミックで出来ますので、こちらの方が良いです。

Q:セレックの色調は単調と聞きましたが、どうですか?

A:その通りです。グラデーションの付いた素材も有りますが、審美的にはイーマックスのような色を付けられるブロックには劣ります。そのため、前歯の治療には向かない場合も有ります。

銀歯を白くしたい方、再発を防ぎたい方へ

セレックは型取り・仮歯が不要で、最短その日のうちに白いセラミック修復が完成します。一番奥の歯や前歯1本など、症例によってはイーマックス・ジルコニアの方が適する場合もあります。どの素材が最適か、マイクロスコープによる精密診断のうえご提案します。まずはお気軽にご相談ください。

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