ドラッグストアやテレビでは、「歯が白くなる」「再石灰化する」とうたう高価な歯みがき剤がたくさん並んでいます。けれども、本当にその値段に見合う効果があるのでしょうか。歯みがき剤に何を求めるべきか、そして毎日の歯みがきで本当に大切なことは何かを、わかりやすくご説明します。
派手な宣伝と妙に高い歯みがき剤は本当に良いのか
派手な宣伝とともに、妙に高い値段で売られている歯みがき剤を目にすることがあります。「これさえ使えば」と期待してしまいがちですが、まずはその宣伝文句が実際にどこまで本当なのかを、冷静に見ていきましょう。
「歯を白くする」という宣伝文句について
まずは、歯を白くするという宣伝文句について。ただ単に歯に付着した、表面の汚れが、とれるだけです。はっきり言って誇大広告すれすれの表現です。元の歯の色より色を白くすることは無理です。
元来、歯は非常に硬く、安定した成分の為、歯を白く、つまり漂白しようとするには、かなりの強い薬剤を塗布しなければ実現は不可能です。その様な、強い薬剤は、歯肉には、出来るだけ接触させてはいけません。よって、その様な成分を含んだ、薬剤は、歯科医師でしか取り扱えないようになっています。
更に、日本では、米国より、規制がきびしく、アメリカで圧倒的に歯科医師の間で、使用されている、日本製の漂白剤のハイライトと言う製品さえ、未だ許可が下りていません。こんな事情なので、歯みがき剤で歯が本当に白くはなりません!
「歯を白くする」歯みがき剤のポイント
市販の歯みがき剤でできるのは、あくまで表面に付着した着色汚れを落とすことまでです。歯そのものの色を白くする「漂白(ホワイトニング)」には強い薬剤が必要で、歯科医師でなければ取り扱えません。本格的に歯を白くしたい方は、歯科医院でのホワイトニングをご検討ください。
「再石灰化」ということについて
お次は、再石灰化ということについて。年齢や、唾液の性質によっても違うため、個人差は有りますが、微少な歯の傷や目に見えないような虫歯の始まりの様な部分は、食材やお茶等に含まれているフッソや唾液の性質により特別な薬剤を使わないでも、再石灰化はおこります。
それでは、どんな歯みがき剤が良いのか?
フッソを含んでいる物。(日本の歯みがき剤でフッソの添加されている商品は、フッ化ナトリウムが、1000ppm以下含まれています。)これを押さえれば、何でも同じでしょう。後は、成る可くきつい味のしない物が良いでしょう。スーパーの特売の物で充分です。私は個人的にはクリニカpcが好きです。
歯みがき剤を選ぶときのポイント
- フッ素(フッ化ナトリウム)が含まれていること
- 日本の製品はフッ化ナトリウム1000ppm以下で配合されています
- これさえ押さえれば、基本的にどれでも大きな違いはありません
- なるべくきつい味のしないものを選ぶとよいでしょう
- スーパーの特売品で充分です
よく考えて買いましょう!!高いお金を出してあの歯みがき剤を買うくらいなら、安い歯みがき剤を買って余りのお金でデンタルフロスでも買って、歯の間でも掃除しましょう。
歯みがき剤よりも、毎日の習慣が大切です
歯みがき剤の値段や種類よりも、歯ブラシやデンタルフロスを使って汚れをきちんと落とすことのほうが、はるかに大切です。歯みがきの方法や予防のコツについては、お気軽に当院でご相談ください。
この記事は1997年に記入したものを、内容を整えて掲載しています。