GINGIVITIS

歯肉炎の症状と予防

歯肉炎は、歯を支える骨にはまだ変化がなく、歯ぐきだけに炎症が起きている状態です。歯周炎(歯槽膿漏)の前段階であり、正しいブラッシングを身につけることで、メスを使わずに改善できる場合が数多くあります。

「歯ぐきが腫れて出血する」「口臭が気になる」——それは歯肉炎のサインかもしれません。歯肉炎は、歯を支える骨に変化が及ぶ前の段階で、歯ぐきだけに炎症がとどまっている状態です。早い段階で正しいブラッシングを身につければ、歯を抜くことなく、健康な歯ぐきを取り戻せる可能性が高くなります。

歯肉炎とは

歯磨きを怠った10代女性の歯肉炎の口腔内写真。歯ぐきが赤く大きく腫れ上がり、歯と歯の間がボコボコに膨らんでいる
歯肉炎の症例(治療前)

歯を磨かないと、こうなります。この人は、何と女子高生です。こうなると、そばに寄るだけで、臭いです。又、何で、これが、歯槽膿漏では無くて、歯肉炎なのかと疑問を感じる方も多いと思います。それは、この人の場合、若い事も有って、歯を支えている骨に変化が起きていない為、歯が動くと言う症状が無いからです。つまり、ただ、歯肉が腫れて居るだけなので、歯肉炎と言う診断なのです。但し、この状態を放置しておけば、歯周炎(歯槽膿漏)になってしまいます。

ブラッシングのみで改善した実例

同一人物の歯肉炎の治療半年後の口腔内写真。ボコボコに腫れていた歯ぐきが大幅に引き締まり、炎症がかなり改善している
同一人物の半年後(治療後)

上の写真は同一人物の、半年後です。未だ、歯肉に炎症が有りますが、ボコボコの歯肉は大分治って来ております。私がした治療は、口で説明しただけです。メスで歯肉を切ったりは一切しておりません。後は担当の歯科衛生士が、頑張って歯ブラシの使い方等を指導して、ブラッシングのみで、ここまで治す事が出来ました。

注

歯肉と歯の間のポケットが浅かった為に、ブラッシングのみで済みましたが、多くは歯石をとる必要があります。

治療の第一歩は「正しいブラッシング」

歯茎の病気の治療の第一歩は、薬でも歯石除去でもありません。何といっても正しいブラッシングをする事です。どんなに酷い歯周炎でも、歯ブラシを改善するだけでかなり治ります。

歯ぐきの腫れ・出血が気になる方へ

歯肉炎は、骨の破壊を伴う歯周炎へ進行する前の段階です。今ある歯ぐきの炎症は、正しいブラッシングと適切なクリーニングで改善できる可能性があります。気になる症状があれば、お早めにご相談ください。

記入1997/10/15 撮影上段 カシオQV-10使用

この記事の執筆者

久保倉 弘孝(歯科医師・医療法人社団 敬友会理事長)

1986年に小机歯科医院を開設。K.SRCT(久保倉式スーパー根管治療)考案者。ICOI国際インプラント学会指導医(Diplomate)、歯科医師臨床研修 指導歯科医。

当ページの情報は一般的な歯科知識の提供を目的としており、個別の診断・治療に代わるものではありません。お口の気になる症状はかかりつけ歯科医にご相談ください。

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