PAINLESS ANESTHESIA

痛みの少ない麻酔方法

敬友会の歯科医院では「麻酔が痛くない」とよく言われます。同じ麻酔でも、打ち方一つでかなり痛みが違うものです。極細の針で、歯から遠い軟らかい粘膜から少量ずつ、時間をかけて歯に近づける——「チクッとしない」麻酔を心がけています。

歯科にかかって嫌なのは、あのキーンとする音で削られることと、麻酔をする時の痛みだと思います。その麻酔も、打ち方一つでかなり痛みが違うものです。敬友会の歯科医院では、麻酔が痛くないとよく言われます。公開日:2020年1月10日/最終更新日:2024年3月13日

なぜ「麻酔は痛い」と思われるのか

40歳以上の方々は、麻酔はかなり痛いという印象をお持ちだと思います。それは恐らく、古い教育を受けている歯科医師による麻酔だからだと思います。以前の教育では、麻酔の最初は歯のそばに打つように教わっていました。ここは角化歯肉(かくかしにく)という、骨にしっかり付着している歯肉です。ここに最初から針を刺して麻酔薬剤を注入すれば、激痛であることは間違いありません。

当院の麻酔は「チクッとしません」

現在では、このような部分に最初から麻酔の針を刺すようなことはしていません。歯からかなり遠い、歯槽粘膜(しそうねんまく)という、頬の粘膜を引っ張れば動くような軟らかい部分に最初の麻酔の針を刺します。しかも、ほんの少ししか刺しません。さらに薬剤もごく少量だけ粘膜下に注入します。それから少し待ってから、歯に近い部分へ麻酔を移動させてきます。

よって当院では、「チクッとします」とは言いません。チクッとしないからです。頬っぺたを引っ張られている感覚しかありません。

麻酔を移動させる順番

下の図の番号は、麻酔を打っていく順番を表しています。①の歯から遠い軟らかい粘膜から始め、徐々に ②→③→④ と歯に近づけていきます。最初から歯のすぐそば(③・④)に針を刺すと飛び上がるほど痛いですが、①から始めて移動していくと痛くありません。それも、少し時間をかける必要があります。

歯と歯ぐきを横から見た麻酔の説明図。番号①は歯から最も遠い軟らかい歯槽粘膜、②③④と歯に近づくほど数字が大きくなり、④が歯のすぐそばの角化歯肉。①から打ち始めて徐々に歯に近づける順番を示している
麻酔を打つ順番のイメージ(①=歯から遠い軟らかい粘膜/④=歯に近い部分)

具体的な方法

注射の針

極細の33ゲージを使用します。当然、使い捨ての針です。

注射する前の準備

以前は表面麻酔剤を使っていましたが、主な表面麻酔剤の成分である「ベンゾカイン」に対してアナフィラキシーショックを起こした例が報告されています。よって現在では使用していません。しかし、表面麻酔剤をしなくても痛みはございません。

注射する場所

最初は歯から遠い場所の軟らかい粘膜に打ちます。そして数十秒から1分程度待ちます。それから徐々に、ある程度の時間をかけて歯に近い部分に麻酔をしてまいります。

注射する時

注射器を持っていない方の手にガーゼを持ち、粘膜を強くひっぱり、太鼓の皮のようにピーンと張らせた部分に針を刺します。これが最も重要です。そして、見える部位ならマイクロスコープで針先を見ながら、針先が少しだけ入ったのを確認して薬液を注入します。また、できれば針を粘膜に刺すのではなく、粘膜を針の方に近づけるようにします。

注射をする速度

33ゲージの注射針は内空が狭いためにそんなに早い注入はできませんが、1滴1秒くらいのゆっくりとした速度で注入します。

逆に「痛い麻酔」とは

最初から歯肉のすぐそばに針をグサッと刺して、手動の注射器で満身の力を込めて、あっと言う間に注射する方法です。この麻酔の仕方ですと、この歯科医院には二度と行きたくないと思うことは間違いなしです。麻酔は、針の太さ・刺す場所・刺す順番・注入の速度といった一つひとつの配慮で、痛みを大きく減らすことができます。

麻酔が苦手な方へ

「歯科の麻酔が怖い」「以前とても痛い思いをした」という方こそ、当院の痛みに配慮した麻酔を一度体験していただければと思います。気になることがあれば、治療前にお気軽にお伝えください。

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麻酔をはじめ、できる限り痛みに配慮した治療を心がけています。まずはお気軽にお問い合わせください。

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