JAPAN PROGRAM 2011
アメリカ西海岸を代表する歯学部の一つである南カリフォルニア大学歯学部(USC)が、日本で行った研修会に参加いたしました。この研修会はアメリカの大学で行われている講義を日本の歯科医師にも受けてもらおうとの企画で始まり、今回は第三期でした。研修会は、日本で合計16日間開催されたパートⅠと、ロサンゼルスの南カリフォルニア大学で1週間行われたパートⅡの2部構成でした。
JAPAN PROGRAM 2011
アメリカ西海岸を代表する歯学部の一つである南カリフォルニア大学歯学部(USC)が、日本で行った研修会に参加いたしました。この研修会はアメリカの大学で行われている講義を日本の歯科医師にも受けてもらおうとの企画で始まり、今回は第三期でした。研修会は、日本で合計16日間開催されたパートⅠと、ロサンゼルスの南カリフォルニア大学で1週間行われたパートⅡの2部構成でした。
海外研修はこれで、3回目となりましたが、今回のUSCはかなり充実したものでした。それは、海外の研修となると、今やインプラントや予防歯科が中心となるコースが多い中、この研修会は、歯周病や、根管治療、口腔外科、予防、審美と多岐に渡っており、現在の米国の歯科医療を知ることができました。
実際には、2011年の1月から8月までの間、月1回東京での土日の研修会が8回有りました。途中、震災の影響で、プログラムの内容に変更が行われたものの、とても良い講義を受ける事が出来ました。
中でも、強く印象に残ったのは、若い講師の先生が多いからかもしれませんが、写真をはじめ、プレゼンがとても綺麗でした。この点はとても参考になり、もっと綺麗な写真を撮って分りやすいプレゼンをする必要を痛感しました。
パートⅡは、ロサンゼルスのUSCの学内で行われました。
9月の下旬でしたが、カリフォルニアはやはり暖かいと言うより暑いでした。泊まっているホテルと大学とはやや離れていてタクシーで行くしかないので、朝は定時に集合して大学レッツゴーの1週間でした。
左写真は、USCの歯内治療(根管治療)の診療室。
今回一番たまげたのはこの設備。この様に、ツァイスの顕微鏡と天井からのモニターがセットになった診療ブースがざっと見ても20?位ありました。日本の歯科大学にこの様な設備はまずありません。それもそのはず、これは世界常識なのですが、インプラントより歯内治療の方が治療費は高いのです。よって歯内治療は、米国においてはとても儲かるのです。だからかはわかりませんが、歯内治療以外の科の診療室も全て見せてもらいましたが、歯内治療の設備はダントツでした。
ちなみに日本の場合、歯内治療の保険診療費は、先進国中最低。おおよそ米国の18分の1の治療費とされています。よって歯内治療は完全な赤字部門です。(インプラントよりも自分の歯の方が良いに決まってますので、何とかしてほしいものです。)
左の写真は、講義風景です。
時差で、眠かった!
なんちゃって卒業式。
卒業って事自体が変で、本当は終了式だと思ったが人生の記念?として、米国式の格好(キャップアンドガウン)をしての式がありました。
しかし、皆、似合わない。キョンシー大集合ってな感じでした。
さて、今回のハイライトは、なんと言っても、バックリー先生の解剖実習。
今までと違う切開を習ったりしました。中でもオープンブックフラップを実際のご遺体を使わせていただいての実習はとても為になりました。
それは大きく剥離する事によって、減張切開をあまりしなくても傷を閉鎖できる可能性が有る事でした。腫れるでしょうが、フラップが開いて骨の再生が上手くいかないより良いと痛感しました。
今回の実習は、ミシガン大学での解剖実習とは違い、ご遺体の撮影は厳禁でした。
最後に、この研修会を企画して頂いた、USC臨床准教授の清水先生には大変お世話になり、ありがとうございました。
追伸 2012年の3月には、西海岸を代表するもう一つの歯学部であるUCLAに行って来ます!
2011/12/25記入