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医療とインターネット

(1995年記入)

医療の情報開示と医療経済について

このホームページを作ってから、全国の皆様より、「どこか良い歯科医院はご存じないか」と言うようなメールをもらうようになり、医療というものについて、かなり考えさせられる様になりました。

それは、、悪い歯等が有っても、どこの歯科医院に行って良いか、解らないでいる人が、いっぱいいらっしゃる事に他なりません。我々、医療を提供する側からしてみれば、これほど歯科医院がいっぱい有るのに、変な話だと最初は思っておりました。

しかし、良く考えて見れば、巷に有る医院の看板といえば、決まり切っており、所在地くらいは解るものの、肝心のそこの医院の医療に対するポリシーなどは、全然解らないものばかりで有ることです。医療法と言う法律で医者の広告宣伝は、禁止されていると言ってしまえば、そこまでですが、しかし、この高度情報化社会において、医院選びは、昔の村や町の中と同じ様な、口コミ(噂)により行われていることは先進国としての国民生活の真の姿でしょうか。
戦後の貧しい時期は、とにかく国民に平準化された、医療を受けさせて生産性を上げさせなければ、ならない過程では、医療が情発信を行うことなど、もっての他だったでしょう。

しかし、この様な成熟社会においては、人々が、医療に求める質等は、多種多様になって参りました。又、医療は、他業種と違って、医療提供者で有る医師側が、多くの情報を握っており、患者さんに於いては、診療内容については、良く解らないと言う特殊な部分もあります。この様に、サービスを受ける側が、その内容について、良く解らない様な事は、車の整備等にも当てはまりますが、こと医療に関しては、その人の一生を左右しかねないような、事が多々有るのも重要な要素です。

そこで、もっと、医療の情報の開示が進むべきなのではないのでしょうか。ただ、幸いな事に、私ども医療機関も、インターネットと言う国境の無い武器を手に入れました。その流れは、数々の国立大学歯学部、医学部、国立がんセンターのページを始め公的な、医療機関が多くの情報を発信し始めた事に、大きな意義が有ります。

それは、私たち開業医に、情報発信とは、この様なことだと言う手本を見せてくれた事に他なりません。
そんなわけで、只今、開業医のページはどんどん増殖中です。
そして、数年後には、私たちが、何か病気にかかった場合、とにかく、インターネット等の情報手段によって、病気の知識プラスそれを治してくれる医療機関が同時に探せるようになり、どこの医院に行ったら良いか解らない様な人が居なくなる様になることが、真の幸せに繋がるのではないでしょうか。

そして、今の大病院指向の現状が改まり、家庭医が充実すれば、社会的な時間の無駄も無くなるでしょうし、医療費の軽減にもなるのではないでしょうか。ただ、現状では、広告宣伝、と情報発信との境が医療法でどこでされるかが、当然に不明確であり、今後問題になるでしょうし、そして当面は医療機関の情報発信としての何らかの、自主規制も必要でしょう。そういうことを含めて、色々な立場の人で考えて行かなければならない問題だと思いました。



追補:だんだんインターネットも進化してきて、米国内に設置した、レンタルサーバーを安価にて、借りれるようになってきたため、ファイルさえ、米国内に、置けば、(国際電話をかけるわけではない。FTPで送るだけ。)日本の医療法による広告規制の適用は、受けないと考えられます。ですから、そのうちに、巷の看板等のメディアと、インターネット上のホームページの広告?とは相当のギャップを生じる様に成ると思います。おそらく、あと数年すれば、日本歯科医師会、や日本医師会が、自主規制の様なガイドライン作りをしなければならない事態になるでか、又は日本の医療法自体を改正する事が必要に成るでしょう。

1995.12.25記入



医療経済についてはそのうち書きます。

無断転載は禁止いたします。

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