出っ歯の種類
- 上の顎が出っ張っているタイプ。
- 下の顎が下がっているタイプ。
- 上の歯が出っ張っているタイプ。
- 両者の複合。
4つの出っ歯のタイプを書きましたが、意外と多いのが下の顎が下がっていて、相対的に出っ歯に見えるケースです。
下顎が後方に下がっていると、下唇で上の歯を押すために、上の前歯も出っぱっている事が多いです。
うちの子は出っ歯に見えると感じたら、下の顎が後方に位置しているのが原因かもしれません。ひとつの目安ですが、前から見て、咬んだ状態のときに下の前歯が見えないような場合、下顎が後方に下がっているのかもしれません。
ここでは、出っ歯で一番多い下顎が下がっている2級と言うケースについて説明します。
まず、見た目が出っ歯に見えます。
それは、下顎が後ろに下がると共に、かみ合わせも深くなりますので、咬んだ時に前から下の前歯が見えなくなります。そうすると相対的に、上の前歯が目立ってしまうのです。
機能面では、下顎が後方に移動していますと、顎の関節の円板と言う物が、前方にすべってしまい、顎が痛む、顎関節症になりやすいです。
又、下顎が後方に移動していると、下唇が上の前歯を突き上げる為に、上の前歯の傾斜がきつくなり、長い年月を経て抜けてしまう事もあります。
もしそうなってしまうとそこからが問題です。上の前歯が抜けてしまうと下の歯が上の歯茎に咬み込んでしまっている場合があり、通常の入れ歯やブリッジを入れるのが困難な事が多いです。
難易度★★★☆☆☆
難易度★★★★★☆
以前は上顎の小臼歯(犬歯の後ろ)を1本づつ、両側を抜歯をしておりましたが、現在(2020年)ではその必要性は殆どなくなりました。ゴムメタルと言う超柔軟性のワイヤーを用いて、顎の位置を変えることにより改善を図れるようになりました。ただし、症例によっては、親知らずの抜歯が必要になる場合があります。
詳しくは、非抜歯矯正のページへ
上記の治療例を見ても明らかですね。
ベストは身長が伸び始める前です。女の子は小学校高学年。男の子は中学生低学年までに始めるのが良いです。
先天性疾患の方を除いて、健康保険の適応になっておりませんので自費診療です。
当院の場合は、成長期例で605,000円~、成人例で66万円~となっております。(調整料込み、税込)