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専門書の刊行

投稿日: 2018年8月1日  | カテゴリ: 院長ブログ

私のライフワークと思っている事があります。それは、根管治療です。


根管治療とは、歯の根の治療です。歯の中の神経を取る、と言うような治療の事です。

この根管治療に関する、一般の方々に向けた本は6月に出版をする事ができました。

そして来月にいよいよ専門家向けの根管治療の本を出版します。


一般向けの本より早く取り掛かっていたのですが、経験に基づいている事だけでは当然ながら説得力は有りません。そのため、世界中で発表された論文に目を通す必要がありました。

とは言っても、主な論文に載っている参考文献を更に読んでいく孫引きが多いのですが、それでも労力は相当なものでした。ただ、今から30年程前に大学に居た頃に論文を書いた労力に比べて、本当に楽になったものです。昔は、図書館に缶詰めになって調べたものが、現在ではネットで世界中の文献を調べられる様になったからです。


そして、この専門書を出すのに、小机歯科で行われた根管治療をほぼ全て、10年間にわたり遡って目を通してみました。これが、また相当に労力の居る作業で、診療後に居残りをしたり、休日出勤をしたりして数カ月間かけて確認しました。自分が行った治療や勤務の先生方が行った治療を振り返る。それにより見えてくるものは沢山ありました。これも昔は、カルテにレントゲンが挟んで有ったりするので、カルテを探しださなければならなかったのですが、現在では、デジタルデーターで保存されているので、本当に楽になりました。


また、専門書には世界で初と思われる症例集を付けました。それはCBCT(歯科用のCT)による予後観察を30症例程度、盛り込んだ事です。

現在でも根管治療の予後判定は、通常立体ではない平面のレントゲンで行われています。このCBCTによる予後判定はごまかしが効きません。ただ私どものような開業医では、研究の為のCBCTは撮影していませんので、症例を探してくるのにも大変な苦労がありました。


この専門書は、私が開発した根管治療の方法を詳細に書きました。ベースは大津先生と言う先人が考え出した方法ですが、それをベースに歯をあまり削らないで済むように改良をしてあります。私自身としては、日本で根管治療専門医と称している方々が行っている米国式根管治療よりも絶対に予後が良い(不快な症状が無く、長持ちをする)と確信しています。


根管治療は、高度な技術を必要とするにも拘わらず苦労が多く、日本の健康保険制度では不採算項目の代表例となっております。そのため、歯科医師がやりたがらない診療になってしまっています。その為かわかりませんが、現在は数十年前の歯科医師よりも下手な治療が多い気がします。それは、歯の中から外に向かって歯を突き破っている穿孔に出くわすケースがよくあるためです。


「上から目線」のように受け取られてしまうかもしれませんが、若い歯科医師の方々には、この本が出版されましたら是非とも一度手に取って、根管治療を見つめなおしていただきたいと思います。


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