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国際貢献

投稿日: 2016年8月31日  | カテゴリ: 院長ブログ

 


先日、カリフォルニア州ダナポイントで行われた、米国審美歯科学会に参加してきました。開催41回目と、非常に長く続いている学会です。名前こそ審美歯科と入っていますが、歯科の全ての分野にわたり講演を聞くことが出来ました。その講演は朝の8時にスタートするという、日本では考えられないスケジュールで3日間行われました。


そんな学会ですが、ふと参加者を見て思いました。「あ、人種が固定されていないか?」思い過ごしかもしれませんが、多分、伝統として40年前からこの様な人種構成でやってきたのかと。そのような伝統の中、日本人が参加できるのは何故でしょう。



その答えは、学会の講演の中にありました。それは米国の接着歯学の大物の講演でした。

「セラミックを歯に接着させるには、MDPの入ったセメントを使え」と言う内容でした。


それではこのMDPとは何でしょうか?詳しくはメチル何とかと言う化学物質です。このMDPなる化学物質は日本のクラレの開発したものです。歯科分野では、接着性モノマーと呼ばれています。これがあるお陰で、歯に入れたレジンやセラミックが外れにくくなったのです。つまり接着強化材。

私が、歯科医師になった頃は、レジン充填をしていても、研磨している間に外れたりしました。でも、現在はその様な事は皆無です。それも、この様な日本の技術のお陰なのです。

ちなみに、このMDP、1980年台の開発にも関わらず特許切れになった途端に、あの米国を代表する企業である3M社の歯科製品にも使われる様になったのは、これを超える化学物質が出来なかった事を意味するのではないでしょうか。


このMDPの他には、日本のサンメディカルが開発した4METAと言う素晴らしい接着性モノマーもあります。これは、スーパーボンドと言う接着剤に配合されました。これが無かったら世界中の矯正治療がもっともっと遅れたと思います。なぜならば、この物質のお陰で金属製のブラケットを歯に直接接着させる事が出来る様になったからです。


又、米国で使われている、歯科用ジルコニアも殆ど日本製だそうです。


あと、これは学会での話ではありませんが、日本が開発した歯科用の製品で全世界の歯科治療で現在でも無くてはならない物が有ります。

それは根管長測定器。今から60年ほど前に東京医科歯科大学で発明された物で、根管治療(根の治療)の際に、電気的に根の長さを測ります。現在では、改良に改良を重ね、モリタのルートZXと言う機器が世界的なシェアを持ち、当院にもかなりの数を揃えており、歯科治療には必須な機材と言えます。


この様に、日本の歯科における、研究や製品開発は、全世界の人の健康にかなり寄与していると言えますね。

そしてこれからもそうあってほしいですね。




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