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口腔がん

投稿日: 2019年2月21日  | カテゴリ: 院長ブログ

先日、札幌の地下道を歩いていたら、「口腔がん予防 札幌市」と言うピンクの電飾看板を発見しました。その途端に思い出した事があります。


定期検診(メインテナンス)の時に行っていた、舌を含めた口腔粘膜を見ることが、少々おろそかになっていた事です。


私は、歯科医師に成り立ての頃、医学部口腔外科に勤務していましたので、嫌というほど口腔がんの患者さんの治療を見てきました。


その頃は、現在の様な遊離皮膚移植は未だ無かった為に、有茎被弁で口腔機能の再建を行っていましたので、24時間かかる手術も結構ありました。

そのうえ、手術侵襲は激しく、発音の障害や嚥下障害の様な後遺症に苦しむ方も多かったのです。


しかし、舌や口腔粘膜は目で見ることが出来るので、早期発見がしやすい部位でもあります。それなのに、見過ごされている方が、この日本では多いのです。


早速、翌日から職員に向けた朝礼メールに舌がんを含めた口腔がんについての内容を記載し、実際の写真等をスタッフ全員で見たり、2人一組になってお互いの舌を見るような実習を行いました。


そして、口腔がん検診をメインテナンスに復活させて1ヶ月。

20歳以上の方には、舌を引っ張って根元の側面をみる事を行うことをしてまいりました。


すると、「こんな所にガンが出来るなんで知らなかった」と言う患者さんが結構いらっしゃったのです


その矢先に、有名芸能人の舌がんが公表され、非常に驚きました。


これを期に、メインテナンス時の口腔粘膜の検診がフェードアウトしないよう、スタッフを指導していこうと改めて思いました。

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