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サイナスリフト

投稿日: 2015年12月20日 

サイナスリフトとは、上顎の奥歯にインプラントを行う場合に行う手術の一つです。ただ、上顎の奥歯の骨の高さが足りない場合に行います。骨の高さが十分な場合は全く必要ありません。それでは何故、骨の高さなのでしょうか?答えは人間の頭蓋骨の構造にあります。頭蓋骨には、副鼻腔と言う空洞があります。その一つに上顎洞と言う空洞があります。これがちょうど、上顎の大臼歯(奥歯)の直上にあるのです。

 

この上顎洞の大きさですが、かなり個人差が有るのです。本物の歯が有る時からこの上顎洞の大きな人も居れば、歯を抜いたことにより上顎洞が拡大してくる人が居ます。

 

インプラントはチタン合金製のネジみたいな物です。最低必要な長さは上顎では10ミリです。この10ミリが上顎洞のお陰で、得られない場合が有るのです。

 

10ミリに足りない場合はどうするのでしょうか?そこで登場するのが、先ずはソケットリフトと言う手術です。これは、インプラントを埋めるために開けた穴から骨を補填する物質を入れてなんとか高さを確保します。ただし!この方法で良いのは6ミリは骨が必要とされています。なぜでしょうか、私がミシガン大学でご遺体を用いて行った実験で確信した事があります。ソケットリフトは一般的には、ドリルで穴を開けて行き、上顎洞手前1ミリ程度で止めます。そしてその最後の部分をトントンと金づち(マレット)みたいな物で叩いて最後の骨を打ち抜くのです。

 

このマレットで叩く方法を用いた場合、骨はどのように破けるかと言うと、放射状に骨は破けて貫通はしない事がわかりました。つまり骨は、一方的な方向で骨折してしまい上顎洞内に達するのです。この時に破いてはならないシュナイダー膜(上顎洞粘膜)を破いてしまうのです。

 

シュナイダー膜を破いてしまうと、その部分に骨は出来ない可能性が高いです。よって、このソケットリフトと言う方法は、ある程度、シュナイダー膜が破けない様にお祈りをしながらする様な予知性の低い手術方法と言えます。よって6ミリ程度の骨が有った場合、あと足りない骨は4ミリですから、なんとかこの方法でOKなのです。ただ、上手く行かなかった場合は、サイナスリフトを行う必要があります。

 

ただ、私の経験では、どうしても後述のサイナスリフトはやりたくないとの事で2ミリの骨にこのソケットリフトを行って、インプラントを埋めた経験があります。この患者さんは5年経過した今でもその部分はなんの問題も起こしていません。ただ、これはラッキーだったとしか言いようがないです。

 

それでは、6ミリ以下の場合はどうするか?そこで行われるのがサイナスリフトです。これは、上顎洞の側面の骨を削って、その部分からシュナイダー膜を持ち上げて、そこに骨補填材を入れてしまう方法です。

 

一見、過激な方法に感じると思いますが、シュナイダー膜を実際見ながら行いますので、ソケットリフトの様なブラインド状態で行いませんので、予知性は高いです。多くは、このサイナスリフトと同時にインプラントを埋めてしまう事ができます。

 

ただ、この方法を実際に行える歯科医師は非常に少ないのが現状です。これは明らかに手術であり、日常の歯科診療とは余りにもかけ離れているからです。私のように、口腔外科出身の場合は、全く抵抗がないですが、普通の歯科医師には敷居が高いのが現状です。又、教育してくれる所もありません。私の場合は、数多くの海外の大学に出かけ沢山のご遺体を用いた実習で習得できたと思っていますた。ただ、当院の勤務医には、私から直に指導をしていますので、難なくこなせる手術になっています。

 

問題なのは、サイナスリフトが必要なのに、経験が無い、自信が無い事で、ソケットリフトでインプラントをやって失敗してしまってもリカバリーができない事です。

 

よって、上顎のインプラントで骨が足りないと言われた場合は、施設の選択が非常に重要になるのです。

 

ソケットリフト サイナスリフト

 

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