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犬歯に足す

削るのでは無く足す!


歯科医院と聞けば、あのキーンとする奴で、歯を削られると言うイメージが強いと思いますが、その逆も結構有るのです。

何にも、削らないで、足す!!
長年の歯の使用により、自然にすり減ってしまった歯の中で、重要な部分を付け足すのです。

すり減って一番問題なのは、犬歯です。犬歯はお子様の物を見ていただくと、先が尖っていると思いますが、大人の上顎の犬歯を見てみて下さい。先が平らになっている方が五人にひとりはいるはずです。同じく、下顎の犬歯も見て下さい。恐らく同じ様に先が平らになっていているはずです。
その平らな先っぽを持った犬歯同士を鏡を見ながら、合わせて見て見ると、横に顎を動かした或位置でぴったり、合わさる所が有るはずです。 

つまり、犬歯同士で、こすれ合って、擦り減っちゃったのです。皆様は、恐らく、こんな顎が横の場所で、私はかみ合わせていないと思うでしょう。しかし!実際は無意識のうちに、そこの位置で、くいしばったりしているのです。無意識と言うのは、主に、寝ている時なのです。寝ている時の食いしばりや、歯ぎしりは、昼間の10倍位の力が作用していると報告した研究者もいるそうです。

犬歯が尖がっていた頃は、顎を横に動かした時に犬歯同士が接触して、奥歯が接触しない。つまり、犬歯のみが接触する状態だったのです。この状態を専門的には犬歯誘導と呼び、最も、歯が長持ちするパターンとされています。

犬歯誘導の場合、顎を横に動かした場合の力を1本の歯で受け止める訳ですが、犬歯は顎の関節より遠く、奥の歯より横の圧力を受け難いのと、歯の中で最も根っこが長いので、頑丈なのです。(犬歯は、最も寿命の長い歯です。)

それでは、犬歯がすりへって来るとどうなるのか??
若い時は当たっていなかった奥歯同士が、顎を横に動かす時に”こすれ”始めるのです。それが最悪なのです。
特に、歯の根が短く、一本しか根の無い小臼歯(犬歯の後ろ)が”こすれ”始めると、間違いなく、動揺してきます。

つまり、犬歯の摩耗→顎を横に動かす時に奥歯がこすれる様になる→奥歯の動揺→歯を抜く→入れ歯を入れる→引っかけた歯が動く→総入れ歯

そこで、どう予防するのか、それは、単純に、すり減った部分を足してあげるのです。摩耗した部分ですから、当然、削る必要は全然有りません。歯の一部に接着材を塗布して、特殊なプラスチックを貼り付けるのです。全然目立ちません。ただ、この方法で問題になるのは、プラスチックの脱落なのです。しかし、接着材の進歩とプラスチック(レジン)の進歩により、少なくなってきました。私は、足す場合、3回は外れるかもしれませんと言っております。それ位の回数やりますと、脳に刻み込まれるのか、顎を横に動かす食いしばりのたぐいをしなくなって、不思議と外れなくなります。

犬歯が擦り減って、奥歯が当たり始めた場合、奥歯の形態を削ったり被せたりして、改善(改悪)する方法も有りますが、結局は噛み合わせ自体を下げる事になったりしますので、不良な冠等が原因の場合は改善する必要が有りますが、健全な歯については、あまり削らな方が良いです。犬歯にプラスチックを足すだけで済むなら、その方が良いのは誰の目でも明らかですね。だって、プラスチックが外れたところで、何も削っていない訳だから、歯科医院に来る前に戻るだけですものね。

足したプラスチックは、歯と同じ程度に擦り減る物を私は使います。よって、擦り減ったら又、足す必要があります。

歯並びが悪くて、全く犬歯同士が接触しない場合で、はぎしり、くいしばりが激しい場合は、間違い無く、中年になりますと、奥歯の動揺が始まります。この様な犬歯が接触しない噛み合わせは、、口で息をする口呼吸、指しゃぶりや、歯の並ぶスペースが無い為の八重歯等が有ります。その様な場合、私は、25歳位迄に、犬歯が正しい位置、かつ正しい顎の位置に持ってくる矯正治療をすべきだと思っております。

又、奥歯の治療の際に被せる冠の形も顎を横に動かした時に邪魔をする形態にしてしまうと、同様に、この歯、又は、相対する上の歯が動いたり、痛みが出てきます。歯の治療をしてもらった後に、顎を左右に振ってみて、入れた歯が当たる様ですと、いけません。何か被せたりする場合、単なる、開閉運動のみならず、左右、前後の動きも加味して、調節していかないといけないのです。私は、犬歯にプラスチックを足す前に、被せて有る冠をチェックして、形態の悪い物は改善してからにします。

犬歯にプラスチックを足しますと、夜間の歯ぎしりも抑制される様で、顎関節症が改善された症例も有ります。

他のサイトのHPを見ますと、歯は何にもしないで自然が良いと書いてある所が結構有りますが、やはり不正な噛み合わせや、歯の摩耗に関しては、積極的なケアが必要と考えます。

私も、実は左の上の犬歯にプラスチック(レジン)を足してあります。



あなたも、鏡で、犬歯を見てみてください。擦り減りは要注意です。


記入97/11/21



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